2014年01月19日

親の美学

 子供を連れて映画館へ行った時のこと。

 200席くらいのそのシアターでは、子供向けの作品が上映されることもあって、観客の半数以上が子供という状況でした。また、数十人という単位のグループ (同じ学校か子供会か…) が中に入っていました。


 集団は、自分たち “以外” への視野 (配慮) がなくなりがちです。


 そのグループは、ポップコーンや飲み物などを一括で準備していたようですが、本編が始まる直前まで 「○○さん、ポップコーンもらった?」 「まだー」 とか、「××さん、まだ来てないみたいー」 なんていう会話が飛び交い、落ち着いて予告編を観せてくれません。


 幸い、本編中は映画鑑賞の雰囲気を損ねることなく経過しましたが、問題はエンドロールのタイミング。


 その集団、何と、会話をしながら一斉に退出したんです。


 キャストやスタッフの名前が延々と繰り上がっていくのは、子供にとって退屈なものでしょうから、早く出たいのは解りますが、最後まで鑑賞している客がいることへの配慮はまったくなし。

 おまけに、床に何か落し物をした家族がいたようで、携帯型のサーチライトを照らして探し出す始末…。


 さすがの私も、その人たちが通り過ぎる際に 「静かに出ろよ!」 と声を発してしまいました。



 例えば、幼い子が、本編中に声を発してしまうことはあります。が、それはシーンの切り替わりだったり、登場人物の言動に対する素直な反応であり、私は、そういうことに目くじらは立てません。社会性が育っていない子に、それをいっても仕方がないからです。むしろ、親の対応が重要です。しかし、ノーケアな親が多いこと…。


 映画館はプライベートなスペースではありません。他の観客も、同じようにお金を払ってその作品を観に来ているのです。その人たちの “映画鑑賞の時間” を損ねる権利は、誰にもありません。


 しかし、その親が、パブリックな場でさっきのような行動を取っていると、それを見た子供はどう育つでしょうか?

 今の、オカンらの行動は、「アリ」 なんだな。って思うでしょう。


 それが、私には許せないんです。



 「イマドキの若いもんは…」
とよく言いますが、その若者を育てている親世代がコレだもの。アカンでしょ。


 「人さまに対してみっともないことをしない」 という、
背中を見せる、親としての美学はないのか?と問いたかったです。

posted by holyyell at 16:39| Comment(3) | 物思う | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
最近,パブリックスペースとパーソナルスペースの区分があいまいになっているように思えてなりません。電車の中で走り回る(歩き回る分にはいいと思うんですが・・・・・・)子どもを止めない親やファミリーレストランで騒ぐ子どもを止めない親の多いこと……。

極め付けは,深夜(23時くらいです)に寝入った子どもを放置して買い物に出てきた夫婦が,目が覚めて母親がいないことに気付いて携帯電話に電話してきた子どもに対して電話越しに叱っている……なんていうのも。

「子は親の背中を見て育つ」と申しますし,何だか子どもの行く末が心配でなりません。まだ子どももいませんし,結婚すらしていない若輩ですが,違和感を覚える言動の親が増えたなと思います。
Posted by room24plus at 2014年01月24日 20:31
この前、某公共放送局のイベントに行きカメラ撮影は絶対NGと
散々言われているにもかかわらず、
小学生の子どもに「お父さん、写真って絶対撮っちゃダメなの?」と
言われ「チャンスがあったら撮ってやるよ」と
イベント待ちの集団の中で言い放った人がいました。
主役の登場にそんなことはすっかり忘れていたころ、
イベントが終わり某ドラマ主演の男性が退席する際に
私が振り向いたときしっかりカメラを向けているお父さん見つけてしまい
思わず「あなた、子どもの前で何やってるんですか」と
言ってしまいました。文句言いたげな顔をされましたが
まわりの人たちの雰囲気に、自分の立場を察したのか
さっと居なくなりました。親としての立場なし。
個人レベルもここまで下がってます。

ほりえーるさんのお話は
映画館 公共交通機関など
人の集まる場所では当然と思われていたルールが
集団心理の中で埋もれてしまっただけであることを
祈りたいです。
Posted by チャコリン at 2014年02月02日 09:19
room24plus さま
 ずっと以前から気になっていることの一つに、
 バスなどで2人がけの座席を、何食わぬ顔でひとり占めする人の多いこと…。
 他社への気配り、思いやりが欠落しているのですね。

 大事な局面で叱られた経験のない人や、
 親からきちんとしつけられていない人たちが、
 “親”になる年代なのです。
 負の拡大再生産が図られているように思えてなりません。



チャコリン さま
 自分だけ、こっそりわからないように…と、平然と人を出し抜く。
 そんな生き方を是とする者を親に持つ子はかわいそうだと思います。
 社会性が育ちませんよね。それを反面教師に、いい子に育ってくれればよいのですが…。
Posted by ほりえ〜る at 2014年02月03日 01:21
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